「博多名物かしわめし」も復活
九州一のターミナルである博多駅。当然ながら駅弁もたくさん売られていますが、ほかの駅の駅弁を持ってきたり、JR系の業者の駅弁だったりして、地元業者のものではありません。かつてはそのような駅弁もあったのですが、9年前に廃業してしまったのです。
ところが、2018年の年末にそれが復活したのです。復活した駅弁は、博多鉄道構内営業(屋号は寿軒)の「博多名物かしわめし」。1896年創業の歴史ある会社で、最初はおにぎりの販売から始めましたが、大正時代に入ってから駅弁を本格的にやるようになりました。「かしわめし」も戦前から発売していたようです。
復活のきっかけは、山口県唯一の駅弁業者だった小郡駅弁当が駅弁事業から撤退し、広島駅弁当がレシピを継承したこと。そのことを知った寿軒の社長が広島駅弁当に打診し、広島駅弁当が引き継ぐことになったのです。広島駅弁当は新会社を設立し(当初は広島駅弁当と同一所在地に設立しましたが、すぐに福岡市内に変更し、法人名も博多寿改良軒としました)、「かしわめし」を引き継ぐことにしましたが、肝心のレシピがなかったため、太宰府に伝わるかしわめしのつくりかたをもとに、復刻することにしました。おかずにはがめ煮(筑前煮)や高菜もあります。弁当の包装紙は寿軒が使っていた筑後地方の郷土玩具、「赤坂人形」のイラストをそのまま使っています。値段は税込み860円、博多駅のほか、小倉駅でも販売しています。
(参考:毎日jp https://mainichi.jp/articles/20190105/k00/00m/040/061000c、国税庁法人番号公表サイト http://www.houjin-bangou.nta.go.jp/henkorireki-johoto.html?selHouzinNo=8240001053429)
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