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真岡鐵道が譲渡したSLが真岡鐵道を走る?

 真岡鐵道はC11とC12の2両のSLを走らせていますが、このうちC11を譲渡する方針です。今まで2両持っていたので、通年でのSL運行ができましたが、これからはそれができなくなります。ところが、この話、まだ続きがあるようです。

 そもそもなぜC11を譲渡することとなったのでしょうか? SLを走らせるにはコストがかかるからです。6年に一度の全般検査には約1.45億円かかります。毎回の運行でも、少なくとも9万円の経費がかかります。ターンテーブルや下館への出入りに使うディーゼル機関車の経費なども入れると、満席になってもほとんど利益が出ない格好になります。また、これまではSLが2両あることを武器に、残りの1両を貸し出していました。春や秋にJR東日本あたりで走らせていましたが、これも減り、2018年度は全くありませんでした。しかも、近くの東武で「大樹」が走り、真岡鐵道のSLの乗客は減っています。数字にもはっきりと表れていて、真岡鐵道のSLの乗客数は、2両体制になった直後の1999年度の年間4.9万人から、2017年度の3.2万人に減っています。通常の輸送はさらに減っていて、高校生が減少したこともあり、ピークの1994年度と比べると6割以下にまで減っています。

 このような理由で真岡鐵道は2両あるSLのうち1両を手放すこととなったのですが、譲渡先はまだ決まっていません。複数の自治体や企業が手を挙げていて、真岡鐵道サイドは、動態保存するところに譲渡したいという考えを持っています。ところが、場合によっては譲渡先から貸し出しを受けて、再び真岡鐵道でSLが走る可能性もないわけではないようです。
(参考:東洋経済ONLINE https://toyokeizai.net/articles/-/260902)

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