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留萌線を存続させるなら年間9億円

 留萌線は留萌-増毛間が2016年に廃止されましたが、残る深川-留萌間もJR北海道は単独では維持困難と考えています。あまりの需要の少なさに、JR北海道は廃止してバスに転換することを考えています。

 もし、この留萌線を鉄道で存続させるとしたら、どれぐらいの費用がかかるのでしょうか? JR北海道は2018年11月にすでに沿線市町に対して説明しています。それによれば、沿線自治体が負担しなければならない額は年間9億円。留萌線の2017年度の赤字額は7.32億円で、それに車両の補修や更新費用を上乗せすると9億円になるというのです。

 沿線自治体が運営主体となり、実際の運行だけをJR北海道に委託するという上下分離方式を適用した場合も、沿線自治体の負担額は年間9億円程度になります。また、深川-石狩沼田間のみを存続させた場合も年間3億円以上の赤字が見込まれますので、それなりの負担が必要となります。

 留萌線に沿ってすでに高速道路も整備されているので、鉄道には未来はありません。都市間輸送、ローカル輸送ともにすでにある程度は並行するバスで対応できます。沿線自治体が赤字を全額負担するほどのことがなければ、バスに転換するのはやむを得ないところでしょう。バスに転換した場合、JR北海道は初期投資費用などを支援するとのことです。
(参考:北海道新聞ホームページ https://www.hokkaido-np.co.jp/article/271583)

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