三陸鉄道復旧で並行するバス廃止、減便
今日3月23日、東日本大震災以来運休が続いていた山田線宮古-釜石間は三陸鉄道に移管され、復旧しました。3月23日は記念列車が走るだけで、通常の運行は翌24日から行います。
この間、宮古-釜石間の地域輸送を担っていたのは、2つの路線バスでした。山田町にある道の駅やまだを境に、北側を岩手県北バス、南側を岩手県交通が担当していました。私も2016年にこれらのバスに乗りました。しかしこれらの路線バス、岩手県北バスは3月24日、岩手県交通は4月1日にダイヤ改正を行います。
まず、北側の岩手県北バスのほうは、道の駅やまだ方面のバスを減らします。これまで20往復以上ありましたが、半減させます。南側の岩手県自動車のほうは路線を短縮させ、震災前の終点であった浪板までに短縮して、減便します。宮古-釜石間を海岸沿いに路線バスで移動することはできなくなります。このように部分的に廃止になったり、減便したりするのは、鉄道が復旧することでバスより速い鉄道に客が移ることが予想され、しかも震災前に比べて人口が1~2割減っているからです。バスの利用者も多かったわけではありませんでした。2016年の数字ですが、岩手県交通の道の駅やまだ-釜石間の路線バスの平均乗車人数は4~5人に留まっていたのです。
ともかく、鉄道復旧まで地域の輸送を支えるという役目をしっかりと果たしたのです。2つの路線バスに感謝を忘れてはならないでしょう。
(参考:乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/84626)
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