名取市の仙台市営地下鉄延伸調査事業、市議会の反対で消える
仙台市の南隣にある名取市は、仙台のベッドタウン。仙台との行き来も盛んです。この現状から山田名取市長は、仙台市営地下鉄を南に伸ばすなどの方法で、新たな鉄道をつくることを考えました。地下鉄の延伸は山田名取市長の公約のひとつです。
この公約の実現のため、2019年度当初予算案において、「新たな都市交通システム導入可能性調査事業」という名前で634万円を計上していましたが、名取市議会からの反発が強く、予算としては原案通り可決したものの、調査事業は行わないことを決めました。余ることとなったこの予算は、補正予算で減額することなどを考えています。
なぜ議会は反発したのでしょうか? 議会は仙台市営地下鉄の延伸の可能性は低いと見ているからです。そういう可能性が低いものを調査する意味が無いと考えているのです。名取市自体も延伸は難しいと考えていて(調査をする目的は、地下鉄の延伸について仙台市から聞かれたときに、名取市としての考えを明らかにするためでした)、調査事業の見送りに至ったのです。
仙台市営地下鉄に関しては北のほうも延伸構想がありますが、これも仙台市を出て、富谷市に至るもののため、このまま延伸せずに終わりそうな気がします。
(参考:河北新報ホームページ https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201902/20190215_11018.html、朝日新聞ホームページ https://www.asahi.com/articles/ASM3M4J9YM3MUNHB00D.html)
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