西武新宿線の複々線化構想、正式に廃止へ
東京の主要路線の中には複々線になっているところがありますが、西武新宿線にも複々線計画がありました。西武新宿から上石神井までの約12キロで、地下40~60メートルの深さに、急行専用のトンネルを掘ります。急行専用なので、途中に設置する駅はJRとの乗換駅の高田馬場のみ(ターミナルの西武新宿の急行線ホームは、山手線等の新宿に近いところにできます)。普通はこれまで通り地上を走ります。地上を走る列車が減るため、踏切による渋滞の緩和もできるというものでした。以前、廃止されることが決まった安比奈線は、車両基地をつくるためのものだったのです。
ところが、皆さんも御存じの通り、西武新宿線の複々線化は行われませんでした。当初、1600億円程度とされていた事業費は約2900億円に膨れ上がり、混雑率も徐々に減っていき、複線のままでも何とかやっていける目途が立ちました。そこで、1995年に複々線化計画の無期限延期が決まり、計画は事実上凍結されました。中野区内の約2.4キロの区間では地下化工事が始まり、これが完成すれば、7か所の踏切が解消され、道路の渋滞緩和を図ることができます。
ただ、西武新宿線の複々線化計画自体はまだ残っているのです。そこで東京都はこのたび、この複々線化計画を廃止するための都市計画素案を作成し、5月下旬から6月上旬にかけて沿線の新宿、中野、杉並、練馬の4区内で説明会を開きます。この説明会では複々線化計画を廃止する理由についても説明がなされます。
(参考:乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/86309)
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