美濃太田の駅弁、5月末で閉店
駅弁を売る店はどんどん減り続け、岐阜県では美濃太田と高山の2駅しかありません(岐阜や岐阜羽島では、名古屋の駅弁の一部を販売しています)。
さて、岐阜県内では貴重な駅弁販売駅の美濃太田ですが、中部地方の駅でただひとつ、ホームでの立ち売りを行っています。立ち売りを行っているのは、向龍館。先代が1959年に木曽川の川下りで賑わっていたこの美濃太田で駅弁の立ち売りを始め、最盛期には地元特産のマツタケを使った釜飯が1日で300~400個も売れました。ところが今は列車の停車時間が短くなり、列車の窓が開かなくなりました。1日10個売れれば良いほうです。最盛期には30人ほど雇っていましたが、今では夫婦2人のみで細々やっています。とは言っても、店主も高齢化したため、この5月末で駅の販売をやめることになりました。元々は4月末でやめるつもりでしたが、JR東海からゴールデンウィークが10連休になることから延長を求められ、5月末までにしました。連休のときは1日30個ぐらい売れ、駅弁の閉店を知った人が買い求めに来る動きもあったようです。
なお、仕出し屋の営業は当分続け、釜飯も材料があるうちは注文を受けて販売するとのことです。
(追記)
2020年1月11日に新聞に折り込まれたアピタのチラシによれば、美濃太田の「松茸の釜飯」は名古屋で駅弁を販売している松浦商店が復刻して販売することになったようです。
(参考:中日新聞ホームページ https://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20190510/CK2019051002000029.html、アピタのチラシ)
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