「はるか」に新型車両271系
JR西日本は、近年の訪日外国人の増加に伴い好調な特急「はるか」用に、新型車両271系を投入します。
投入する271系は3両編成6本。2020年春ごろ運転開始予定です。この271系で281系(6両編成9本、3両編成3本)を置き換えるのではなく、全ての「はるか」を9両編成にするためにつくられます(現在は朝の一部列車のみ9両編成)。
271系は281系と併結して走ることを前提としているので、デザインは281系と似たものになっています。ただ、安全面やサービス面で改良がなされています。安全面では、オフセット衝突対策、衝撃吸収構造の採用等による車体構造の強化を図ります。EB-N装置(運転士異常時列車停止装置)を採用しています。運転台計器類の二重系化による信頼性の向上を図っています。サービス面においては、全座席にモバイル用コンセントを設置し、大阪環状線や新快速で見られる情報配信ディスプレイを各車両に設置しています。停車駅や列車の運行情報などを日本語、英語、中国語、韓国語の4か国語で表示するもので、地図による表示などもできます。モバイル用コンセント、情報配信ディスプレイはJR西日本の特急車両では初めての採用となります。また、281系ではデッキにある大型荷物スペースですが、271系では客室内に設置されます。大型のスーツケースにも対応できるよう、高さを拡大しています。防犯カメラを荷物スペースやデッキに設置して、車内のセキュリティを向上します。今回つくられる18両の値段は約60億円です。
ところで、281系には置き換え計画があります。しかし今回の18両では到底足りません。この271系を増備するかたちで対応するのでしょうか?
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/2019/06/page_14402.html、https://www.westjr.co.jp/press/article/2019/06/page_14404.html)
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