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JR東日本、水素で動くハイブリッド車両をつくる

 以前、当blogでJR東日本が水素燃料車両を走らせるという内容の記事を書きましたが、それを実際につくって走らせることになりました(ドイツではすでに水素で動く鉄道車両があります)。

 今回つくる試験車両は、水素を燃料とする燃料電池と蓄電池を電源とするハイブリッドシステムを搭載したもの。水素を燃料とするので、将来にわたって安定的にエネルギーとすることができ、二酸化炭素排出量の削減を図ることができます。実際に車両を走らせることによって、安全性、環境性能、車両性能などを確認します。3年程度行います。

 燃料電池車を開発するトヨタの協力を受け今回つくられるハイブリッド車両(燃料電池)試験車両はFVーE991系といい、1編成、2両つくられます。1M1Tです。2021年度中に完成する予定です。最高速度は時速100キロ、1回の充電で走る距離は、70MPa(700気圧)充填時で約140キロと想定されています。世界で初めて70MPaという高圧水素を利用することができる車両で、高圧水素を使うことによって走行距離を伸ばすことができました(2006年から2008年にかけて走行実験を行ったE995形は、35MPaのものを使ったため、50~70キロしか走ることができませんでした)。実証実験は、鶴見線、南武線尻手支線、南武線(尻手-武蔵中原間)です。2021年度試験開始予定です。

 なお、かかる費用は開発や実験を合わせて約40億円です。

(追記)
 今回つくられるハイブリッド車両の愛称が「HYBARI」に決まりました。
(参考:JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp/press/2019/20190603.pdf、https://www.jreast.co.jp/press/2020/20201006_4_ho.pdf、レスポンスホームページ https://response.jp/article/2019/06/05/323113.html、日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45674010U9A600C1TJC000/)

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