熊本県、豊肥線の復旧費の地元分を全額負担
2016年の熊本地震で大きな被害を受けた豊肥線。今なお阿蘇-肥後大津間が不通となっています。
この豊肥線の不通区間ですが、運営するJR九州は改正鉄道軌道整備法の適用を受ける予定です。この法律の適用を受けると、国と地方自治体は原則として復旧費用を最大1/4ずつ負担します(残りはJR九州が負担します)。JR九州はこの区間の復旧費用を約50億円と見込んでいますので、地元自治体の負担は約12億円ということになります。
復旧費用の地元負担分は、都道府県と市町村が負担します。しかし、沿線の市町村は財政が厳しいことから負担することができず、結局地元負担分を全額熊本県が払うことになりました。豊肥線の復旧は熊本県全体の観光や経済振興につながると判断したためです。一地域だけの枝線ではなく、九州の東西を横断する路線なので、そういう判断もできたのでしょう。
この熊本県の判断で2020年度中の全線運転再開の目途が立つようです。
(参考:日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46133520U9A610C1ACYZ00/、毎日jp https://mainichi.jp/articles/20190614/k00/00m/040/273000c)
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