熊本電鉄、枕木のコンクリート化を推進
熊本電鉄では1月に、藤崎宮前-黒髪町間で脱線事故が起きました。2年前にも同じような事故が起きていた場所です(前回の脱線事故後、急カーブ区間の枕木のPC化を行い、国交省にも完了した旨を報告していましたが、実はやっていなかったのです)。今回の脱線事故を調査した事故調査委員会は、左右のレールの幅が広くなった(「軌間拡大」)が起きたのが脱線事故の原因である可能性が高いとして、国交省が熊本電鉄に改善指示を出していました。
これを受けて熊本電鉄は、一部区間(藤崎宮前-堀川間、再春荘前-御代志間、上熊本-北熊本間)において、枕木のPC化を行うことにしました。この区間の枕木をすべてPC化するのではなく、木製枕木が連続している区間において、直線部は4本に1本以上、緩い曲線では3本に1本以上、PC化すればよいのです。今回のPC化で2810本の枕木が取り替えられ、熊本電鉄全体においてPC化された枕木の比率は48.2%から64.4%に上昇します。
工事の完了は2020年3月の予定です。
(参考:レスポンスホームページ https://response.jp/article/2019/07/19/324595.html、朝日新聞ホームページ asahi.com/articles/ASM193JP4M19TLVB00J.html、日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO40836670S9A200C1ACYZ00/)
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