新潟県阿賀町の路線バス、2020年に全面廃止か?
新潟県下越エリアの過疎地域などで路線バスを運行しているのは、新潟交通グループの新潟交通観光バス。阿賀野川沿いの阿賀町でも路線バスを走らせています。ところが7月26日に行われた町域公共交通活性化協議会(行政や交通関係者などでつくっています)において、新潟交通観光バスは、路線バスの維持が難しいことを明らかにしました。1年程度しか持たないようです。もし、阿賀町から撤退すれば、阿賀町の公共交通機関は、JRのほかは、通院や福祉などの特定の目的に限ったバスだけということになります。
なぜこういうことになるのでしょうか? 理由は従業員の人材不足と高齢化。阿賀町を管轄する津川営業所のバス運転士の数は約10人です。しかし、6月に高齢を理由に1人が辞め、8月にも1人が退職予定で、それ以外にも退職したいとしているのが2人います。すでに運転士は不足していて、ほかの営業所から人を借りている状態です。運転士を採用しようとしても人が来ません。
運転士不足は全国的な傾向です。新潟でも、運転士不足(支線のバスの都心直通をなくしてBRTに乗り換えさせることも、運転士不足の中、効率的な運行に資することになります)や利用者の減少を理由にバスが撤退しているところがあります。タクシー会社に委ねたり、行政が代わりにバスを走らせたりしています。採算が取れない以上、民間バスが撤退するのはやむを得ない話で、どうしても必要な路線は行政がお金を出してやるしかしかたがないでしょう。
(参考:新潟日報ホームページ https://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20190727485341.html)
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