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JR3社、会社またがりの定期券も交通系ICカードで発売

 これまで、「Suica」エリアと「TOICA」エリア、「TOICA」エリアと「ICOCA」エリアをまたいでの利用は公式にはできませんでした。しかし、2021年春から小さな穴が開きます。「Suica」エリアと「TOICA」エリア、「TOICA」エリアと「ICOCA」エリアをまたがる区間の在来線定期券を、「Suica」、「TOICA」、「ICOCA」で発売するのです。小田原-沼津間、大垣-彦根間といった2つのICサービスエリアにまたがる利用ができるのです(小田原-彦根間という3つのICサービスエリアにまたがる利用はできませんが、そのような定期券の需要はないでしょうから、問題はありません)。ただ、2つのICサービスエリアにまたがって使えるのは定期券のときだけで、定期区間外に飛び出すことはできません(例えば、小田原-沼津間の定期券を持っている人が、横浜まで乗り越すことはできません)。あらかじめ紙の切符を買う必要があります。また、2021年春からは函南、下曽我、醒ケ井と会社の境の手前までしか使えなかった「TOICA」ですが、熱海、国府津、米原まで使えるようになります。

 2021年春からは新幹線の定期券、「FREX」、「FREXパル」も変わります。東海道・山陽新幹線の東京-新岩国間について、これまでの磁気定期券に加え、「Suica」、「TOICA」、「ICOCA」でも発売することができるようになります。現在の新幹線定期券と同様、新幹線と在来線にまたがる定期券(例:御茶ノ水-沼津)、東海道新幹線と山陽新幹線にまたがる定期券(例:名古屋-新神戸)も発売することができます。新幹線IC定期券も現在の磁気定期券同様、新幹線に並行する在来線を利用することができます。

 現在、「TOICA」エリアでは、定期券区間内に新幹線停車駅が2駅以上含まれる在来線IC定期券を、新幹線の自動改札機にタッチするだけで定期券区間内の新幹線普通車自由席に乗車することができます(特急料金は自動改札機を通ったときにチャージ残額から差し引きます)。現在は三島-岐阜羽島間だけですが、2021年春にはこのサービスが拡大し、東京-新岩国間で使えるようになります。

(追記)
 これらのサービスは2021年3月13日から開始します(距離の制限があるのもありますが、300キロまで可能ですので、問題はまずないでしょう)。定期券の発売も同日から行います。
(参考:JR東海ホームページ https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000040007.pdf、JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp/press/2020/20210119_ho03.pdf)

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