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東海道、山陽、九州新幹線に荷物置き場

 新幹線のような長距離の列車の場合は、大きな荷物を持って乗ることがあります。特に近年増えている海外からの客は、大きな荷物を持って乗ることが多いです。

 そこで東海道・山陽・九州新幹線は、車内に一定以上の大きさの荷物を持ち込むときは、荷物置き場付きの指定席をあらかじめ予約した上で乗車する、事前予約制を導入します。2020年5月中旬乗車分から導入します(2020年4月中旬から予約を受け付けます)。

 それでは、事前予約制の対象となる荷物とはどういう大きさの荷物でしょうか? 事前予約制の対象となるのは、3辺の合計が160センチメートル超250センチメートル以内のもので、概ね国際線航空機における有料預入荷物のサイズに相当します。新幹線の荷物棚に収納することのできないサイズが対象となるのです。これらの荷物の荷物置き場は2か所用意されます。ひとつは、2020年5月中旬乗車分から導入される、客室の一番後ろの座席の後ろにある荷物スペース(グリーン車は壁側にあるフットレストをつぶしてスペースを確保します)、もうひとつはデッキに2つある洗面所を1つ潰してつくる荷物コーナーです。荷物コーナーはこれから車両の改造を行うので2023年度より導入予定で、盗難防止のため二重ロック方式を採用します。

 それでは、荷物置き場はどうやって予約すればいいのでしょうか? きっぷうりばやインターネットで、荷物置き場付きの指定席を予約します。16両編成の「のぞみ」は42席、「ひかり」は32席、「こだま」は17席あります。荷物スペースは客室の一番後ろの席、荷物コーナーは後ろから3番目のD席、E席に座っている人が使えます。もし事前予約することなく大きな荷物を持ち込んだ場合、1000円(税込)の持込手数料がかかりますが、空席があれば乗車直前に荷物置き場付きの指定席に変更することによって持込手数料なしで乗ることができます。

 本来なら、JR東日本の新幹線みたいに、座席の一部をつぶして荷物置き場にするのが望ましいのでしょう。しかし、利用者の多い東海道新幹線では、座席を減らして荷物置き場にすることができません。喫煙コーナーをつぶしてもよいでしょうが、喫煙コーナーの数はあまりありません。今回の施策は、JR東海の苦しい事情に引きずられているようです。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/2019/08/page_14790.html、日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49165300Z20C19A8CR8000/)

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