所沢市のコミュニティバス、東村山市内への乗り入れは2020年3月まで
基本的にコミュニティバスというものは運行している市町村内で完結するものが多いです(市町村を少し出たところにその市町村民がよく使う駅や病院があれば、市町村境を飛び出して駅や病院に向かうことはあります)。そのコミュニティバスですが、所沢市の「ところバス」は、県境を越えて東京都の東村山市に乗り入れています。なぜでしょうか?
「ところバス」の飛び出しを求めたのは、東村山市多摩湖町地区の人。交通が不便なところですが、道路事情から同じ東村山市内の駅や公共施設を結ぶことはできません。そこで目を付けたのが市境近くまで来ていた「ところバス」。所沢市のコミュニティバス再編に合わせて、所沢市と東村山市は協定を結び、2018年10月から多摩湖町地区に乗り入れることになりました。東村山市内の走行距離は約2キロ、途中に3つの停留所が設けられます。「ところバス」は西武西武園線の西武園駅や西武山口線の遊園地西駅を通るので、鉄道に乗れば東村山駅に行くことができます。東村山市内の3停留所から西武園駅や遊園地西駅までの運賃は100円です。
しかし、「ところバス」がずっと東村山市内に乗り入れる訳ではありません。2019年7月12日に所沢市庁舎で開かれた「所沢市地域公共交通会議」において、2019年度末で「ところバス」の東村山市内への乗り入れが廃止になることが決まりました。利用が振るわなかったようです。
(参考:所沢市ホームページ https://www.city.tokorozawa.saitama.jp/kurashi/dourokoutsuu/koukyoukoutu/kokyokoutukaigi.files/R01.07.pdf、東村山市ホームページ https://www.city.higashimurayama.tokyo.jp/kurashi/sumai/bus/tokoro-bus/index.html、日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33462920W8A720C1L83000/、「鉄道ジャーナル」2019年2月号 鉄道ジャーナル社)
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