新潟BRT、乗り換えをしたくない市民が42%
8月のことですが、新潟市は6~7月に行われた路線バスに関するアンケートの結果を発表しました(バス利用者に7900枚を配布し、郵送やWEBで3175件の回答を得ました)。
皆さんも御存じの通り、新潟市は2015年にBRTを導入しました。BRTの導入によって市中心部のバス路線は集約、効率化し、そこで生み出された車両や運転士を郊外の増便などに振り向けます。これでバスの路線網を維持するのです。郊外からのバスを使う場合、都心にはどこかでバスを乗り換える必要が出てきます。
この乗り換えを伴うBRTの手法について尋ねたところ、一番多かった回答は、「路線網の維持は必要だが、乗り換えへの協力は難しい」の42%でした。その後に続くのが、「積極的には同意できないが、やむを得ない」の32%、「同意できる」の19%でした。「路線網の維持は必要ない」は7%に過ぎませんでした。
また、BRTの導入目的がバス路線網を維持するためと知っていたかという質問については、「おおむね知っていた」が37%、「知っていた」と「知らなかった」がともに31%でした。
新潟市はこのアンケートを基に10月に総括を行い、今後の具体的な改善に結びつける予定です。ただ、運転士が不足している現状においては、中心部で重複しているバスを整理し、それで支線を充実させるという方向性は間違っていないでしょう。事実、BRT開業以来、7路線が新設され、1日当たり295便が増便されています。同じバス同士で乗り換えさせられるのは気分が良くないかもしれませんが、仕方のないことです。補助金漬けで市中心部の重複するバスを維持してくれるならともかく、株式会社で利益を上げながらやっていくのですから。
BRT問題を政争の類にしてはいけません。
(参考:日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48376920Y9A800C1L21000/、新潟市ホームページ https://www.city.niigata.lg.jp/kurashi/doro/kotsu/osirase/2019riyousyaannke-to.files/syuukeikekka.pdf、新潟日報ホームページ https://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20190905493021.html)
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