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富山、能登-関空間に航空路線の計画

 現在、富山空港から出ている国内線は1日4往復の羽田と1日1往復の新千歳のみ。能登空港からは1日2往復の羽田のみです。この富山、能登の両空港から新しい路線ができるようです。

 新しい路線の目指す行き先は関空。新規航空会社のジェイ・キャスが2021年秋に就航させる計画です。80席程度の小型機(近距離向けで燃費性能の高いターボプロップという機材を使います)をリースし、富山-関西間は朝夕に2往復ずつ、間の昼に能登-関空間を1往復します。関空からは米子や岩国への路線も開設します。2年目以降は富山から中部、仙台、新潟への路線をつくる計画です。2年目に単年度黒字になる見通しです。運行コストや機体価格、着陸料の安い小型機を使うため、在来線特急程度の運賃で運航することができ、これで関空や中部を利用する訪日外国人客を北陸に呼び込むのです。

 ただ実現には課題が多いです。ジェイ・キャスという航空会社は2018年10月にJAL出身の白根氏が設立した会社です。30億円かかるという事業費は地元企業からの出資のほか(10~15億円を出資で集めたいようです)、政府系金融機関からの借り入れで賄う方針です。実績のない会社なので、国交省からの事業許可を得るのは難関です。

 色々な課題をクリアして就航にこぎ着けることができるのでしょうか? 実現すれば面白い航空会社となります。
(参考:中日新聞ホームページ https://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/news/CK2019102902100022.html、日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51491120Y9A021C1LB0000/、乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/90799)

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