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JR西日本、2021年春にアーバンネットワークの終電繰り上げか?

 鉄道を安全に保つには、線路の保守作業をきちんとすることが求められます。日中は列車がたくさん通るので、保守作業を行うのは終電が出てから始発までの深夜に限られます。アーバンネットワークでは、その短い時間内で、休日も含めて毎日100か所以上で、およそ1500人が働いています。

 しかし、その保守に携わる人が減っています。ここ10年で建設業全体で労働者は9%減りましたが、JR西日本のとあるグループ会社は線路保守を行う作業者が23%も減りました。休日の休みが取りにくく、しかも働くのは深夜なので、人が集まりにくいようなのです。JR西日本は少ない人数でも適切にメンテナンスできるように色々な取り組みをしてきましたが、それも限界があります。

 アーバンネットワークの終電は0時過ぎに出ます。大阪駅の場合、0:11が最終の大阪環状線内回り(天王寺行き)を除いては、大阪環状線外回り(京橋行き)、JR京都線(高槻行き)、JR神戸線(西明石行き)共に0:30ごろに出ます。ところが5年前(2013年)に比べて、帰宅時間が早まり、深夜時間帯の利用が減っているのです。大阪駅の場合、17~20時台は7%増加しているのに対して、21~23時台は7%減少、0時台は17%減少しているのです。京都駅や三ノ宮駅でも同じような傾向を示しています。

 そこでJR西日本は0時以降を中心に終電の繰り上げを検討することにしました。終電を繰り上げることによって夜間の保守作業時間を拡大することができ、一晩当たりの作業量も増やすことができます。少ない日数で作業を終えることができます。仮に大阪発の終電を0時にした場合、1割ほど作業日数を減らすことができます。早ければ2021年春のダイヤ改正で実施する予定です。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/2019/10/page_15168.html、日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51334630U9A021C1TJ2000/)

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