JR九州の無人化に市民団体が反発
JR九州はある程度利用者がある駅でも、駅員を配置せずに監視カメラで安全確認などを行う遠隔案内システムを導入しています。大分地区でも一部の駅で導入されていて、今後鶴崎など5駅にも導入を予定しています。ところがこの駅無人化が障害者差別に当たるとして、市民団体が提訴を考えています。
もしこれが通るのなら、鉄道会社は経営できなくなります。世の中に無人駅は山ほどありますから。大分、別府クラスの確実に駅員がいる主要駅だけ残して後は廃止になってしまいます。最近、このような遠隔案内システムが増えているのは(先日取り上げたJR東海にも同じような仕組みはあります)、人件費コストが高くなり、機械仕掛けで対応するほうがむしろ安いからです。味気はないかもしれませんが、企業である以上、仕方がありません。
もちろん、JR九州も障害者対応はしています。事前に予約すれば、係員が駅に来て、付き添ってくれます。完璧ではありませんが、できる限りのことはやっています。係員を呼ぶための追加費用はかかりません。もし、これまで通り駅員を置いてほしいのなら、JR九州を叩くのではなく、大分市にお金を出してもらえば良いでしょう。市の税金で受託すればいいのです。駅員の費用負担が要らないのならJR九州も拒む理由はありません。もっと小回りが利く福祉タクシーの補助を増やすのも良いかもしれません。JRに求めるばかりでは前に進まず、かえって多くの人が困る結果になるのです。
(参考:大分合同新聞ホームページ https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2019/11/22/JD0058711745)
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Comments
これについては、筆者の意見に同意。
無人駅は山ほどあるし、主要駅でなければ無人化してもさほど影響はない。
それに、このような障害者団体は、首都圏のJR駅(秋葉原駅など)で早朝(7時くらいまで)の無人化をしたが、それについても文句いってたし。
このように、最近の障害者団体は幅を聞かしすぎ。感謝がなく当たり前という考えがにじみ出ている気がする。
ホームドアについては、早急につけろとか、点字ブロックにしても見直せとか、資金を出さないくせに、文句を言い過ぎ。その上、障害者割引で一般よりも安く電車にのっているくせにとも思う。
このようなことがまかり通るなら、鉄道会社は障害者割引を廃止すべきとも思う。
>事前に予約すれば、係員が駅に来て
障害者団体は、これについても差別だとか文句いっているし。
Posted by: たかちゃん | 2019.11.26 07:27 AM
たかちゃんさん、こんばんは。
* ホームドアについては、早急につけろとか、
全ての駅に駅員を始発から最終まで配置し、ホームドアを完備し、その他諸々のバリアフリー対策を備えることができたら、それはそれで望ましいです。
ただ、そのような整備を行うにはお金がかかります。誰が出すのでしょうか? JRに押しつけるわけにも行きません。
Posted by: たべちゃん | 2019.11.27 09:21 PM