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オーストラリアに日本の新幹線が走る?

 日本の古くなった鉄道車両が海外で活躍している例はいくつかありますが、これに新幹線が加わるかもしれません。

 その話があるのはオーストラリア。日本人にも人気がある、東海岸のゴールドコーストと、クイーンズランド州の州都、ブリスベンとの間を結ぶ鉄道の構想があります。この100キロほどの鉄道新線をつくるという話は以前からあり、構想が浮かんでは消え、と言う状態でした。両都市を結ぶ鉄道はあるものの、ゴールドコーストの中心部まで乗り入れていないため、トラムやバスに乗り継ぐ必要があり、鉄道で行こうとすれば2時間ほどかかるようです。そういうことから、両都市の移動は車が主体ですが、片側4車線もある高速道路でもどこかは渋滞していて、週末には30キロを超える渋滞が起きることもあるようです。

 そういう事情から両都市を結ぶ鉄道が望まれていて、最高速度時速160キロの鉄道をつくれば、両都市を32分で結ぶことができるようです。環境の良いゴールドコーストに住んで、そこからブリスベンに通う、ということもしやすくなります。そして、コストを削減するため、新車をつくるのではなく、日本の古くなった新幹線を買うことを考えている人がいます。ゴールドコーストの市長がその人で、コスト削減のほかに、開業を早期にできるという効果もあるようです。

 オーストラリアに新幹線が走るとは面白いですが、新幹線が新幹線なのは線路も含めたシステムであって、単に車両だけではその効果を発揮しません。観光客用の客寄せでしかありません。まず鉄道をゴールドコーストの中心部にまで乗り入れ、直通させることが重要でしょう。新幹線にするなら、鉄道を一からつくり直す必要があります。
(参考:東洋経済ONLINE https://toyokeizai.net/articles/-/316373)

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