北海道ボールパーク新駅は2027年度末開業か?
日本ハムは本拠地を現在の札幌ドームから北広島市の北海道ボールパーク(仮称)に移す予定です。北広島市の資料によれば、35000人の来場者のうち39%に当たる13500人がJRを利用します(このうち札幌方面が11500人、千歳方面が2000人です。ほかの交通手段は自動車が12000人、バスが7000人、自転車や徒歩が2500人と想定されています)。この13500人のJR利用者のうち、北海道ボールパークに近い新駅を利用するのが8100人、北広島を利用するのが5400人と想定されています。その8100人が利用する北海道ボールパーク新駅について、新しい情報が入ってきました。
新駅は次の点を考慮して設計されます。(1)ナイター終了時など、一時的に客が集中しても安全に利用することができること (2)快速「エアポート」等の列車通過時の客の安全を配慮した構内配線であること (3)新駅始発の臨時列車に対応できる引上げ線を配置すること (4)北海道ボールパークからの移動がスムーズにできること です。これらを考慮した結果、駅は島式ホーム1面となります。外側に本線があり(快速は本線を通るので、停車しません)、各駅停車は副本線に入って停車します。東海道新幹線の三島みたいなイメージです。千歳方面には引上げ線があり、本線を渡らなくても折り返しができます。駅舎はボールパーク側のみにあります。
工事費は80~90億円程度ですが、請願駅のため、工事費は請願者が負担します。また、駅から先、北海道ボールパークまでの連絡通路の建設費用は含まれていません。そして工期は設計や行政手続きを含めて約7年とされています。2020年度に新駅の設置が決まり、2021年度に着手した場合、2027年度末の開業となります。スムーズにいっても日本ハムの本拠地移転には間に合いません。しかも、北海道新幹線など、ほかの工事によっては、工期が延びる危険性もあります。
以前にも書きましたが、ここで北広島の改修計画のおさらいをしておきます。主な改修内容は、(1)下りホームを約4両分延伸 (2)駅舎の改修(自動改札機の移設、増設、駅レイアウトの変更) (3)エレベータ改札口の新設 です。これらの改修には約9億円かかりますが、エレベータ改札口以外はJR北海道の自己負担で行います。工期は2020年9月ごろから2022年12月ごろまでで、完成次第順次使用を開始する予定です。ホームを含む全面使用開始は、北海道ボールパーク開業時期の2023年3月の予定です。
(参考:JR北海道ホームページ https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20191211_KO_BP.pdf)
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