箱根登山鉄道の復旧は2020年秋、駅伝観戦者は要注意
台風19号で大きな被害を受けた箱根登山鉄道。倒木、線路への土砂流入、斜面崩落による橋梁流出などの被害が合わせて20か所ほどあり、急勾配の区間の箱根湯本-強羅間が運休しています。
箱根登山鉄道によれば、この区間の全線復旧は2020年秋になるようです(完全に復旧するのは2021年春ごろのようです)。場合によっては、被害の少なかった箱根湯本-大平台間を先に復旧させることも考えています。
ここで問題になるのが、正月の恒例行事の箱根駅伝。箱根登山鉄道は観戦者の輸送に大きな役割を果たしてきました。箱根湯本の2日の利用者数は、一年を通じて最も多いレベルです。しかし、鉄道が運休しているので、箱根に行くには代行バスなどを使わないといけません。鉄道に比べるとバスの輸送力は小さいです。しかも、バスは駅伝コースと重なることから、ランナーが通過する時間(先頭ランナー到着の45分ほど前から全ランナーが通過するまで)になると運休してしまいます。このようなことから、マイカーで観戦に訪れる人が増えるとも予想され(麓の小田原-箱根湯本間の観戦者が増えるという見解もあります)、警察も混雑予想が立てづらいようです。
(追記)
暖冬で大雪が降らなかったため、箱根登山鉄道の復旧は順調に進み、2020年7月下旬に再開できる見通しとなりました。復旧費用は約35億円ですが、半分は箱根登山鉄道の負担、残り半分を国と神奈川県が負担します。箱根町は神奈川県の負担分のうち1億円を出します。「ふるさと納税」で寄付を受けた分です。
(参考:「鉄道ファン」2020年2月号 交友社、カナロコ https://www.kanaloco.jp/article/entry-232189.html、日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGKKZO57264000W0A320C2L83000/、「鉄道ジャーナル」2020年6月号 鉄道ジャーナル社 )
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