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Osaka Metro御堂筋線で終電延長の実証実験

 夜遅くまで走っている大都市の鉄道でも、日付が変わる0時過ぎには運行を終了します。深夜に保線を行うのです。しかし、訪日外国人旅行者数をさらに増やし、消費を増やすためには、欧米に比べて遅れている夜のグルメ、ショッピング、イベントなどの経済活動(ナイトタイムエコノミー)を充実させる必要があります。観光庁によれば、ロンドンではナイトタイムエコノミーによって、年間約3.7兆円の経済効果があったと言われています。

 ただ、ナイトタイムエコノミーを充実させるためには、交通も充実させる必要があります。公共交通機関が動いていなければ行きたいところに行くこともできません。そこで地下鉄を24時間運行しているニューヨークやロンドンに倣って、日本でも地下鉄の運行時間を伸ばす実証実験を行うことになりました(一時東京では地下鉄の24時間化が検討され、週末にバスの24時間運行が行われたこともありましたが、利用が低迷し、知事が交代したこともあり、消えてしまいました)。国交省は訪日外国人の多い東京と大阪で協力してくれる鉄道会社を探したところ、Osaka Metroが手を挙げました。

 Osaka Metroで実証実験を行うのは、御堂筋線。江坂-なかもず間で行うので、北大阪急行への影響はありません。御堂筋線は大阪の中心部を串刺しにする路線で、1日平均約120万人が利用します。大阪で終夜運行を行うのならば、一番ふさわしい路線です。2020年1月24日と2020年2月21日の2日間(いずれも金曜日です)、終電を2時間ほど延長します。現行のダイヤでは北行きがなかもず23:47発新大阪0:26着ですが、なかもず1:47発新大阪2:27着になります。南行きは新大阪0:02発なかもず0:41着が新大阪2:01発なかもず2:41着になります。延長している時間帯は概ね15分間隔で運行します。

 この実証実験を行ったことによって得られたデータは活用されます。沿線エリア(梅田、心斎橋、なんばの3エリアと、比較のため御堂筋線沿線にはない京橋エリアの合計4エリアで調査を行います)における夜間の消費動向(クレジットカード決済情報)、人口流動(携帯電話の基地局情報)、交通需要(御堂筋線利用者数)に与える影響について、外国人と日本人に分けて、ビッグデータとして活用します。前後1週間及び前年同時期と比較します。24時間運行を行うことについて鉄道事業者側の課題や対応策についても確認します。Osaka Metroは利用状況によっては、終電を遅くすることも考えています。

 なお、同じ大阪の鉄道でも、JR西日本は2021年春以降に終電を30分程度早めます。矛盾するような話ですが、Osaka Metroの終電延長は金曜日だけで、エリアが都心を中心とした狭いところに限られますから。

(追記1)
 Osaka Metroによれば、1月24日の実証実験の利用者は4000人でした。Osaka Metroによれば、この程度の人数では赤字とのことです。

(追記2)
 2020年2月以降、新型コロナウイルスの影響からか、御堂筋線の深夜の利用客が大幅に落ち込んでいることから、2月21日の実証実験は中止になりました。
(参考:Osaka Metroホームページ https://subway.osakametro.co.jp/news/library/20191226_r1_syuden_encho/20191226_r1_syuden_encho_press.pdf、朝日新聞12月27日朝刊 中部14版、朝日新聞ホームページ https://www.asahi.com/articles/ASN1W66HRN1WPTIL01M.html、レスポンスホームページ https://response.jp/article/2020/02/20/331893.html)

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