新千歳空港駅の移転は2030年か?
以前に記事にした新千歳空港駅の移転の話ですが、どうやら前に進んでいるようです。
実際にこの移転を検討しているのは、北海道空港(HKK)、三菱地所、東急、日本政策投資銀行などからなる企業連合の北海道エアポートグループと、JR北海道。北海道エアポートグループは、2020年から2021年にかけて民営化される新千歳、函館、釧路、稚内、女満別、帯広、旭川の7空港の運営を行う企業連合なのです。この2者が新千歳空港駅の移転に取り組みます。
では、新千歳空港駅はどこに行くのでしょうか?現在の駅から数百メートル西側の国際線ターミナルビル近くの地下につくられます。現在は1面2線の駅ですが、移転後は2面4線以上の規模となり、ホームの長さも延長されます。今のように6両が限界、ということはありません。しかも、今の新千歳空港駅は行き止まりの駅ですが、移転後は苫小牧方面にも石勝線にもつながります。札幌だけでなく、苫小牧、室蘭、帯広、釧路にも直通できるのです。快速「エアポート」だけでなく、特急でも札幌に行くことができます。事実上の増発です。また、南千歳-新千歳空港間については単線だったのが、複線になります(苫小牧方面、石勝線についてはわかりませんが、苫小牧方面は複線でないといけないでしょう)。北海道新幹線が札幌まで延伸される、2030年までの完成を目指します。
さて、気になる財源ですが、北海道の空港が民営化されたことにより、それなりのお金が出てきます。北海道エアポートグループは運営権の対価として2920億円を国に支払う予定で、このお金は空港整備勘定に入ります。空港整備勘定は空港の整備等で使うもので、鉄道の整備に使うものではありません。だから例えば北海道新幹線の整備に使うのはおかしいのですが、空港アクセスになる新千歳空港駅の整備に使うのは理屈は成り立ちます。空港が使いやすくなるのですから。新千歳空港駅の整備にかかるお金は1000億円程度なので、十分賄えます。
(参考:Yahoo!ニュース https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200104-00010000-doshin-hok、タビリスホームページ https://tabiris.com/archives/shinchitose20190104/、日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46912360T00C19A7L41000/)
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