新幹線の車椅子用座席は予約が取れないほど混んでいるのか?
新幹線には車椅子の利用者用の座席が用意されています。乗車前日まではこの車椅子用座席は車椅子の利用者用に確保されているのですが、乗車当日の場合、JR東海などでは車椅子の利用者でなくても予約できるようになっています。このことに関して国会で質問(質問者はれいわ新選組の木村参議院議員)があり、国交相はJR側を非難し、改善を求めています。
確かに、車椅子用座席を求める人が多いのに、それが利用できないのであれば、改善をしないといけないでしょう。定員は減りますが、車椅子用座席を用意しないといけません。ところで、車椅子用の座席はそれほど混んでいるのでしょうか? それが分からないと判断ができません。
また、木村参議院議員は、乗車当日になって車椅子用座席を購入できないことを批判しています。ただ、車椅子の利用者でなくとも、ほかの席が埋まっていれば、車椅子用座席を売らざるを得ません。車椅子用座席はVIP席ではありませんから、ほかの席が埋まっているにもかかわらず空席のままにすることはできません。
さらに言えば、東京や新大阪といったターミナル駅ならともかく、小さな新幹線単独駅なら、車椅子の利用者に対応するスタッフがいないかもしれません。JRも営利企業なので、無駄に人を遊ばせることはできないのです。事前に予約しておけば、大きな駅からスタッフを派遣することができても、急には何ともできない危険性があります。自分一人で何でもできるならともかく、ほかの人の助けが必要なら、事前に手当てをしておいたほうがお互いにとって良いでしょう。
(参考:「鉄道ファン」2020年2月号 交友社)
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