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ダイヤ改正以降の行商人用車両は「伊勢志摩お魚図鑑」

 近鉄の「鮮魚列車」(平日と土曜日に宇治山田発大阪上本町行き、大阪上本町発松阪行きを1本ずつ運転)は3月14日のダイヤ改正で廃止され、その後は一般列車の最後尾に1両、専用車両が連結されます。3月16日以降の平日に、松阪6:44発名張行き急行に連結されるのです。この名張行き急行、松阪を6両編成で出ます。名張で4両を増結し、名張からは10両編成の快速急行で大阪上本町に向かいます。大阪上本町は8:46着です。これまでの「鮮魚列車」同様、行商人以外の人は利用できません。

 さて、専用車両とはどういうものでしょうか? 18日に近鉄から発表があったのですが、想定外のものでした。2両編成の通勤型車両のうちの1両がラッピングされ、専用車両になるのです。その「伊勢志摩お魚図鑑」と言われるラッピング車両には、車両全体に伊勢志摩の海に生息する様々な魚介類が描かれます。伊勢志摩の代表的な海の幸である伊勢海老をはじめ、鯛やふぐ、鰯、マンボウなど43種類を忠実に描いています。何の魚かわかりやすいよう、それぞれの名前も仮名で書かれています。

 この「伊勢志摩お魚図鑑」、魚を運ぶ行商人を運ぶため以外にも使われます。3月22日にダイヤ改正まで使われていた「鮮魚列車」と「伊勢志摩お魚図鑑」とを並べた撮影会ツアーが青山町車庫で行われます。ほかにも近鉄やクラブツーリズムで「伊勢志摩お魚図鑑」を使ったツアーが行われます。新鮮な海の幸を「伊勢志摩お魚図鑑」で運んで販売する企画も考えられています。

(追記)
 3月22日に行われる予定だった撮影会ツアーは延期になりました。
(参考:近鉄ホームページ https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/sengyo.pdf、https://www.kintetsu.co.jp/kanko/kanko_info/news_info/tour_200303.pdf)

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