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北海道新幹線で宅配便を運ぶ

 JR北海道と佐川急便は2019年4月から宗谷線幌延-稚内間で、幌延町向けの宅配便を旅客列車で運ぶ貨客混載輸送事業を行っています。1日当たり50~60個の宅配便を運んでいます。この貨客混載輸送がパワーアップすることになりました。次の舞台は北海道新幹線です。北海道新幹線新青森-新函館北斗間で、客室内へ宅配便荷物を収納した専用ボックスを積載するかたちでの輸送を行います。以前に記事にしたことが具体化するのです。

 これまで青森-函館間の輸送では、フェリーを使っていました。佐川急便函館営業所からトラックで3キロ、函館港に行きます。そこからフェリーで青森港に行きます。青森港からトラックで7キロで佐川急便青森営業所です。荷物を届けるのは翌日の午後からとなります。これが新幹線を使うと、次のように変わります。佐川急便函館営業所からトラックで13キロ、新函館北斗に行きます。そこから新幹線で新青森に行きます。新青森からトラックで4キロで佐川急便青森営業所です。荷物は翌日午前中から届けることができます。

 このようなことができるのは、北海道新幹線の利用が振るわないため。2019年4月から2020年1月のデータでは、北海道新幹線の乗車率は25%に留まっています。しかも東京-仙台間の需要を考えると、6両編成に短縮するなどの方策を採ることはできません。荷物を運ぶことによって空席を活用できればいいのです。ただ、いくら北海道新幹線が空いているといっても、東京まで直通する便ならば、利用者をシャットアウトすることができません。新青森止まりなど、途中駅止まりの便なら利用者は少ないでしょうから、1両をシャットアウトして荷物運搬用の車両にするのでしょうか?

 JR北海道と佐川急便は3月上旬に新函館北斗で実証実験を行い、早ければ東京オリンピック・パラリンピック終了後の実用化を目指します。実現すれば新幹線では初めてのこととなります。宅配便を運ぶ程度では青函トンネルの貨物輸送問題の解決には至らないのですが、施術開発を進めて本格的に新幹線で貨物輸送ができるようになるのが望ましいです。
(参考:JR北海道ホームページ https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20200213_KO_ShinkansenWithCarries.pdf、朝日新聞ホームページ https://digital.asahi.com/articles/ASN2F71RZN2FIIPE01C.html?pn=5)

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