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北陸から中国、四国地方へのバスは好調

 西日本ジェイアールバスは2019年6月に北陸と四国を結ぶ路線、2019年12月に北陸と中国地方を結ぶ路線を開設しました。北陸と四国、北陸と中国地方は人の行き来が少なそうに思えるのですが、その後どうなったのでしょうか?

 どちらもそれなりに好調なようです。北陸-四国線は1月までの平均で1便18人前後、北陸-中国線も15人前後が利用しています。定員(28人)の半分程度の利用があれば採算が取れるので、今のところ順調なようです。開設当初に割引キャンペーンを行ったことも好調の原因だと西日本ジェイアールバスは考えています。西日本ジェイアールバスは人口100万人の都市圏を結ぶと採算が取れると考えています。北陸は金沢(+周辺の白山市など)のほか、富山や福井を加えると100万人を超えます。四国も徳島、高松、高知を合わせると100万人いますし、中国地方は広島だけで100万人います。若い人だけではなく、乗り換えが要らないからなのか、高齢者の利用も結構あるようです。外国人の利用は1割程度です。

 もちろん、東京方面ならパイは大きいかもしれません。しかし、参入業者が多いので、価格競争になりがちです。しかし、四国や中国地方といったニッチな需要では参入する業者はなく、価格競争にはなりません。四国や中国地方への路線も、東京便を減らして運転士を確保したのだそうです。

 次に西日本ジェイアールバスが参入を考えているのは、大阪-福岡線。大都市同士を結ぶ路線で決してニッチな需要をつかむ路線ではないのですが、私鉄系のバスが撤退し、参入する余地があります。共同運行する相手が見つかれば走らせたいとのことです。
(参考:日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55737180X10C20A2962M00/)

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