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うめきたにできる駅も大阪駅

 新大阪駅と西九条駅を結ぶ東海道線支線は大阪駅の近くを通りますが、貨物線なので、旅客駅はありませんでした(2013年まで、貨物駅の梅田駅がありました)。分割民営化以降、「はるか」や「くろしお」などがたくさん通る路線となっていますが、大阪駅のすぐ近くでありながら素通りし、大阪駅から関空へのアクセスは停車駅が多い「関空快速」しかありませんでした。

 その貨物線について地下化され、2023年春にうめきたに駅が出ることになりました。鉄道事業基本計画上は北梅田駅とされていましたが、その駅名が決まりました。大阪駅です。東海道線支線のほうは今の大阪駅と離れたところにできますが、改札内連絡通路を整備し(当然ながらエレベータ、エスカレータが整備されます。地下通路の長さは約70メートルで、今の大阪駅からの乗り換え時間は約6分です)、同一の駅となります。「関空快速」や「紀州路快速」は従来の大阪駅から出て、「はるか」や「くろしお」は東海道線支線の大阪駅から出るのです。駅の場所は違いますが、大阪駅から関空まで「はるか」に乗っていくことができるのです。2031年に予定しているなにわ筋線が開業すれば、「はるか」や「くろしお」だけでなく、「関空快速」や「紀州路快速」も東海道線支線の大阪駅から出ることになりますので、どこのホームから乗ればいいか考えないといけないのは、8年間ということになります。

 この大阪駅という駅名は適切な判断です。東海道線支線という離れたホームからではありますが、大阪駅から「はるか」が出ることになりますので、「大阪駅から関空まで時間がかかりすぎる」という批判をかわすことができます。北梅田駅やうめきた駅なら、大阪駅とは違う名前になりますので、その問題はくすぶり続けます。また、外国人など不慣れな人にとっても、「はるか」が大阪駅に行くことになりますので、わかりやすいです。改札内連絡通路がないので仕方ない面がありますが、JR東西線の北新地駅は、名前を聞いただけではどこにあるかわかりません。幸い、福知山線の特急は北新地駅には行かず、大阪駅に行きますので、学研都市線やJR宝塚線の利用者しか使わないのですが、それでも別の駅名だとわかりにくいです。ここからは余談ですが、北新地という地名自体がわかりにくいです。毎日飲みに行く人ばかりではありません。南梅田駅にしたほうが良かったのではないかと思います。

(追記)
 貨物線は地下化されてからも、貨物列車は走り続けます。ただ、急勾配となるので、貨物列車の前後に機関車を連結して走らせるようです。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/200325_01_umekita.pdf、日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57215630V20C20A3AC8000/、Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/d09a918c16e94432c02005922564751d6aa1386e?page=2)

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