神戸市営地下鉄と阪急の相互乗り入れ、見送りへ
神戸市営地下鉄と阪急を相互直通させる構想は以前からあり、阪急の要請で神戸市側が応じるというかたちで2018年度から検討を始めました。ところがこの度、この相互乗り入れ構想について見送ることにしました。現時点では投資に見合う効果が見込めないからです。
想定される接続箇所は三宮地区、新神戸駅周辺、新長田駅地区の3か所。接続方法や運賃、需要予測などを調査してきました。必要な事業費は2000億円程度と想定していたのですが、すでに神戸市内は東西の交通が便利で、神戸市営地下鉄と阪急が相互直通しても得られる効果は小さく、事業費を回収することは難しいと判断したのです。ちなみに最も利便性が高まる三宮での接続の場合、事業費は2000~3000億円かかるようです。
もっとも、この構想が完全に消えてしまうわけではありません。社会情勢の変化によって再浮上する余地はありますが、今後神戸の西のほうが爆発的に人口が増えると考えにくいので、実現の可能性は低いでしょう。もっとも神戸市は、人口減少への対策として、地下鉄沿線などで駅前の再整備を行い、周辺で大規模な住宅団地を建設します。西神中央駅周辺などで2024年までに1850戸、約5000人分の民間マンション整備を目指します。
(参考:ひょうご経済プラスホームページ https://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/202003/0013170138.shtml、日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56497780W0A300C2LKA000/)
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