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JR北海道、3月23日から一部特急を運休

 少し前、新型コロナウイルスの影響でJRの利用が大幅に減っているという記事を書きましたが、事態はさらに悪くなっています。さらに利用者が減っているのです。JR西日本の場合、3月1日から7日までの1週間の数字で見ると、山陽新幹線、北陸新幹線、在来線特急ともに前年同日に比べて半減しています。通勤利用が多いアーバンネットワークでも3割減っています。

 JR北海道はさらに深刻です。3月2日から8日まで前年の同じ曜日で比較したところ、北海道新幹線は75%減、在来線特急は7割減、快速「エアポート」も半減しています。新型コロナウイルスによる減収の予想は通学定期の減少分を含めて約47億円です。

 そこでJR北海道は、3月2日以降、特急の増結を取りやめるとともに、3月23日から「北斗」や「おおぞら」の自由席を2両から1両に減らします。4月6日からは「北斗」を5両編成にします。グリーン車1両、指定席2両、自由席2両です。増結や減車は4月23日まで行います。

 さらに3月23日からは、特急の減便を行います。第1段階は札幌-旭川間、東室蘭-札幌間で実施されます。札幌-旭川間は「カムイ」や「ライラック」が合わせて10本運休し、1日54本が44本になります。東室蘭-札幌間は「すずらん」が6本運休し、1日36本が30本になります。4月6日からは第2段階になります。函館-札幌間、札幌-帯広間で実施されます。函館-札幌間は「北斗」が4本運休し、1日24本が20本になります。札幌-帯広間は「とかち」が4本運休し、1日22本が18本になります。減便は4月23日までの予定です。

 減便は鉄道だけではありません。道南バスは札幌-苫小牧間の「高速ハスカップ号」などについて、3月17日から31日までの間、一部便を運休します。

(追記1)
 JR北海道の特急の減便や減車は、5月6日まで延長します。ただし、「すずらん8号」、「すずらん11号」の運休は4月5日までです。「北斗」の一部列車運休によって、一部列車の自由席が混雑すると予想されるからです。

(追記2)
 5月16日からは「とかち」がさらに2本運休になります。また、「エアポート」も16本が運休となり、日中は1時間に4本となります。間隔は均等ではなく、約25分間隔が開くところもあります。
(参考:JR北海道ホームページ https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20200311_KO_COVID-19.pdf、https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20200331_KO_Genbin.pdf、https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20200403_KO_Suzuransaikai.pdf、https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20200415_KO_COVID-19.pdf、JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/bccaf972bc8a0b001ac17322091008be_1.pdf、道南バスホームページ https://www.donanbus.co.jp/topics/【重要】2020-3-17~3-31-都市間バスの一部運休について/)

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