いきなり最終運行
札沼線北海道医療大学-新十津川間の最終運行日は5月6日でした。
新型コロナウイルスの影響で5月2日以降が全車指定席となり、次に最終運行が連休前の4月24日に繰り上げられました。そして、4月16日、衝撃的な決定がなされました。北海道医療大学-新十津川間の最終運行が急遽4月17日に繰り上げられたのです。いきなり翌日の新十津川10:00発が最終列車になったのです。その後の列車は全て運休となり(4月17日の石狩当別11:45発以降の下り6本、浦臼13:19発以降の上り4本を含みます。4月18日から5月6日の間は北海道医療大学発着を除く石狩当別-新十津川間の全ての列車(上下15本)が運休となります)、4月27日に予定されていた沿線4町による「ラストラン運行」も中止となりました。
さて、4月17日に運行された最終下り列車(石狩当別7:45発)の乗客は100人超。最終運行の発表が4月16日の20時半過ぎだったため、道外から航空機で行くことができず、札沼線の最終運行に立ち会うことができたのは、道内の人ぐらいでした(しかも平日なので働いている人は行きづらいです)。2両編成の座席はほぼ埋まり、ところどころに立っている人がいるぐらいでしたが、通常ならその程度では済まなかったでしょう。鉄道ファンばかりで異様な混雑になること疑いなしです。新型コロナウイルスの感染が広がる危険性もあったので、JR北海道の思い切った好判断でした。JR北海道によれば、新十津川10:00発の最終運行の乗客は163人とのことでした。
(参考:JR北海道ホームページ https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20200416_KO_Sassyouline.pdf、朝日新聞ホームページ https://digital.asahi.com/articles/ASN4K6D1TN4KIIPE011.html?pn=7)
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Comments
これで良かったと思います
(コロナウイルス感染拡大を防ぐ手段として)。
心残りは「沿線住民だけを乗せた列車を最終として走らせる事が出来なかった事」でしょうか。
最終日当日は天候に恵まれました。
急な発表にも関わらず地元テレビが空から廃止区間を追いかける映像を流してくれました
(悪天候では撮影すらできなかった)。
経営陣の下した判断はは100パーセント満足できるものではありません。しかし、今の情勢から考えると妥当であると私は思います。
Posted by: ゆめ | 2020.04.18 04:57 PM
ゆめさん、こんばんは。
* しかし、今の情勢から考えると妥当であると私は思います。
地元の人向けの交通手段として4月からバスが走っています。そういう好条件があったとは言え、ゴールデンウィークまで走らせると全国から鉄道ファンが押し寄せます。新型コロナウイルスが広がるかもしれません。
結果としては、そのような危険性を排除することができる、いきなりの最終運行は評価できるものでしょう。
Posted by: たべちゃん | 2020.04.18 06:09 PM