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国交省、新幹線に車椅子用フリースペースを求める

 国交相は新幹線の車椅子対応座席が少ないのを問題視しています。国交省の作業部会ではそれを受けてバリアフリー対策を検討し、3月3日に中間報告をまとめました。

 その中間報告とはどういうものでしょうか? 中間報告では、障害者のグループが乗ることができるように、一般客室の窓際に車椅子用フリースペースをつくることなどを求めています。

 なぜそのスペースができないのでしょうか? 答えは単純で、車椅子用の座席を使う人が少ないからです。東海道新幹線で1日平均約100人、1日平均の運行本数373本に比べるとかなり少ないです。JR東海の駅の窓口で予約している約50人のデータですが、そのうち9割が希望する列車に乗ることができ、残る1割も前後の列車で対応できています。現状でも十分足りていて、わざわざ座席を減らしてまで車椅子用スペースをつくる必要がないのです。国交相の思いはともかく、多くの需要をさばく必要がある東海道新幹線では、収益の源となる座席を減らしてまで車椅子用スペースをつくることは優先度合いが低いです。

 そもそも、鉄道に大してお金を出さないくせに(これに対して高速道路は赤字確実でもボンボンできあがります)、要求だけはいろいろするほうが問題です。要求をするなら、それなりの補助は出すべきでしょう。

(追記)
 赤羽国交相は、車椅子スペースを1編成当たり東海道新幹線については6席、そのほかの新幹線は4席整備するように義務づけるため、国の基準を見直す方針です。ちなみに東海道新幹線の場合、車椅子スペースを増やすことによって7席減りますので、乗車率を60%と仮定すると運賃でカバーするには片道70円ほど値上げしないといけません。
(参考:観光経済新聞ホームページ https://www.kankokeizai.com/車いす用スペース-新幹線に設置提言%e3%80%80国交省作業/、NHKホームページ https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200327/k10012354331000.html、https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200803/k10012548081000.html)

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