秋田臨港鉄道、2021年3月に事業終了
秋田臨港鉄道という貨物鉄道があります。JR貨物の奥羽線貨物支線秋田港から南北に延びる貨物鉄道です。向浜までの5.4キロの南線と、秋田北港までの2.5キロの北線からなります。1970年に、秋田県、国鉄、秋田港周辺の企業が出資して設立されました。
しかし、需要は減り続けています。1972年度の67万トンがピークで、2019年度は7.5万トンにまで減っています。かつては13社が貨物線を使っていましたが、現在は南線を使う日本製紙秋田工場のみです。そのため、北線は2008年から使われなくなりました。2015年からは休止の措置がとられています。
しかも、その日本製紙秋田工場が2021年3月以降、製品の輸送をトラックに切り替えることにしました。そうなると、貨物鉄道で運ぶものがなくなります。ディーゼル機関車も老朽化しています。そこで秋田臨港鉄道は2021年3月で事業を終了し、解散することにしました。線路の敷地は大半が秋田県が無償で提供しているものであるため、事業終了後に設備を撤去する方針です。幸いなことに秋田臨港鉄道は黒字基調で、過去の利益の蓄積もあるので赤字の穴埋めをしなくても済みます。従業員16人についてはJR貨物グループで再雇用する予定です。
さて、秋田港には行く路線は貨物線ですが、時々クルーズ列車が走ります。これについては影響はないとのことですが、肝心の運ぶ貨物がなくなる現状においては、貨物線を維持する必要性はなくなったと言えるでしょう。リゾート列車が走り続ける保証はないでしょう。
(参考:日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60687200T20C20A6L01000/、NHKホームページ https://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/20200623/6010007428.html、秋田魁新報ホームページ https://www.sakigake.jp/news/article/20200623AK0024/)
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