700系の車体をN700Sにリサイクル
新しい車両ができると、古い車両は廃車になり、廃棄処分されます。しかし、7月1日にデビューするN700Sは少し違います。3月で東海道新幹線での運転を終えた700系の車体が再利用されたのです。
どこに使われるのでしょうか? それは目に付くところ、荷棚です。車体をアルミくずにして、それを再度成形して普通車客室上部の荷棚にしました。環境負荷の低減が目的で、新幹線から新幹線へのアルミのリサイクル(水平リサイクル)は、高速鉄道としては世界初だそうです。
車体をリサイクルして荷棚に使うのは簡単なように思えますが、実はそうではないのです。新幹線の廃車体のアルミくずには様々な種類の合金のアルミが混ざっていて、そのままでは再利用できません。技術の進展により適切にアルミを選別することができるようになったので、再利用ができるようになったのです。なお、N700の廃材も同じようにN700Sに再利用されているとのことです。
さて、N700Sにはこういう改良もなされています。今まで窓に飲み物を置くと、カーテンを最後まで下げることができませんでした。しかし、最新型のN700Sではそれができるようになります。そして、飲み物を座席にこぼした場合、それがわかるようになっています。座席の柄が変わるのです。確認試験車ではグリーン車のみその機能が付いていましたが、普通車にも拡大されました。掃除するときに気が付きやすくなり、東京駅での折り返し時間の短縮を図ることができます。
(参考:乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/97133、https://trafficnews.jp/post/97286、railf.jp https://railf.jp/news/2020/06/16/144500.html)
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