京阪、12月30日で回数券廃止、代替は「京阪電車ポイント還元サービス」
京阪は、回数券の利用が減少していることと、交通系ICカードの利用が増えていることを理由として、京阪線及び鋼索線の回数券の発売及び利用を終了します(大津線ではすでに終了しています)。普通回数券、時差回数券、土・休日割引回数券が終了する回数券で、発売終了日は12月30日、利用終了日は2021年3月31日です。
代わりに12月1日から京阪線と鋼索線で始まるのが、「ICOCA」によるポイントサービス、「京阪電車ポイント還元サービス」です。事前に無料の利用登録を済ませた「ICOCA」で、同一運賃区間を1か月(1日から末日)の間に11回以上利用した場合、11回目以降の利用について、運賃合算額の10%分をポイントとしてもらえます(10回目までの利用についてはポイントは全くありません)。ポイントは翌月15日以降に自動券売機等でチャージすれば、1ポイント1円の割合で乗車や買い物に使うことができます。チャージを利用月から数えて3か月後の末日までに行わなかった場合、ポイントは消えてしまいます。
回数券を廃止してICカードによるポイントサービスに置き換えるという方向性は間違ってはいないでしょう。しかし、サービスはかなり悪くなっています。代わりのポイントサービスがあることはあるのですが、あまりにももらえるポイントは少ないのです。回数券なら3か月で11回使えばいいのですが、このポイント還元サービスは1か月で11回以上使わないといけないのです。しかも、ポイントは11回目からもらえますが、運賃の10%相当額しかもらえないのです。回数券より率が悪いのです。また、回数券ならば昼間や休日ならもっとお得になりますが、「京阪電車ポイント還元サービス」にはそういう配慮はありません。
(参考:京阪ホームページ https://www.keihan.co.jp/corporate/release/upload/2020-07-10_icoca.pdf、https://www.keihan.co.jp/corporate/release/upload/2020-07-10_kaisuken.pdf)
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