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東武日光発着のSLは「ふたら」

 東武のSL「大樹」は、鬼怒川線下今市-鬼怒川温泉間を走っていますが、東武日光に行くというが以前からあります。そして、その話が実現することになりました。

 10月以降、月に一度程度の割合で走る東武日光へのSLは、SL「大樹ふたら」と言います。最初に走るのは、10月3日、東武トップツアーズの団体列車です。東武日光線下今市-東武日光間7.1キロを約17~23分かけて走ります。東武日光側から、SL、車掌車、客車(3両)、DLの順で走ります。列車名の「ふたら」は、日光の地名の由来ともなった男体山のかつての名前、二荒山<ふたらさん>から来ています。ヘッドマークも男体山及び男体山のシンボルである「大剣<だいけん>」を大きくデザインしていて、左右には風を切るような躍動感をイメージした雲を配置しているとのことです。男体山と「大剣」を組み合わせると兜のように見えますが、それは外国人にも人気のある侍や武士をイメージさせているもので、また日光に向けて坂を登るSLの力強さ(最大の勾配は鬼怒川線のほうが35パーミルときついですが、東武日光線はずっと20パーミルの上り坂が続きます)や日光エリアの活性化を力強く牽引するという思いも入っています。ヘッドマークに書かれる「ふたら」の文字は、書道家で日光観光大使を務め、さらにはSL「大樹」の文字を揮毫した涼風花氏が書いています。なお、東武鬼怒川線下今市-鬼怒川温泉間で走るSLの名称は、SL「大樹」のままです。と言うより、SL「大樹」は東武のSLのブランドとなり、東武日光発着のものだけがSL「大樹ふたら」と名乗るのです。

 以前にも書きましたが、この12月には真岡鐵道から譲受したC11 325の営業運転が始まります。従来からあるC11 207と合わせて2機体制で1日4往復のSL運転を行いますが、すぐ2021年1月にはC11 207が中間検査に入ります。中間検査は2021年夏ごろまでかかりますが、その後はC11 207とC11 325の2機で、平日も含めて毎日運転するようになります。

(追記)
 SL「大樹」の場合、鬼怒川温泉にJR西日本からもらった転車台があるため、帰りは向きを変えて走ることができます。しかしSL「大樹ふたら」の場合、東武日光に転車台がないため、帰りはDE10を先頭にして折り返します。SLは逆向きのままです。帰りは下り坂なので、東武日光を出るときにDE10の出力を少し上げると、後はブレーキをかけながら坂を下るだけです。SLはほとんど使わず、ただぶら下がるだけのようです。
(参考:東武ホームページ https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/releases/20200805104034foZlmdtZZmG5jqhNoKs41Q.pdf、レスポンスホームページ https://response.jp/article/2020/08/07/337311.html)

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