9日のことですが、大井川鐵道に乗ってきました。
金山5:34発の始発(313系4両編成)に乗って、東に向かう。朝早いので快速ではなく、各駅に停まる。朝早いが意外と乗っていて、2人掛けの席が埋まる程度になっている。豊橋で熱海行きに乗り換え。熱海まで行く列車だが、211系の6両編成でトイレはない。315系の導入でトイレが付くのは歓迎される話だろう。磐田ぐらいまでは朝のラッシュで混んでいたが、ドア付近に立つ人が多く、中までは入ってこない。浜松到着直前でも空席のところがあった。
金谷で本日のメインテーマの大井川鐵道に乗り換え。早速期間限定のフリー切符を買う。本来なら4900円のところ、半額の2450円で井川までの全線が2日間乗り放題なのだから、かなりお得だ。井川までの片道行くだけで、元が取れる。なお、切符の番号は847番なので、もう2/3が売れている。早く行かないと売り切れてしまうことは確実だ。
8:59発の千頭行きに乗る。元近鉄特急で、デッキのない古いタイプだ。リクライニングシートだが、向かい合わせにしてボックスシートみたいになっている。もともとは特急なのでトイレも付いていたが、それは封鎖されている。かなり古いので、外もシートも傷んでいて、痛々しい。さて、客はほとんどフリー切符を持った客。途中の駅から乗ってきたのもいたが、2両合わせても10人余り。当然ボックスシートを占領することができる。
終点の千頭で井川線に乗り換え。ほとんどの人が井川線乗り場に行くが、乗るには切符を見せるほか、検温を受ける必要がある。その検温を受けた証拠に、黄色いテープを渡され、身につけておくように言われる。公共交通機関でなく、観光施設の乗り物みたいだ。井川線も大井川本線と同じく狭軌だが、車両は小ぶりで、2列+1列のボックスシートが並んでいる。客車には窓があるが開けっぱなしで、実質的にはトロッコみたいなものだ。一部には窓すらない区画があり、そこは人気となっていた。井川線はアプト式の部分を除いて非電化で、ディーゼル機関車が千頭側について走る(井川寄りの客車には運転席がある)。列車は走り出した。大井川本線はワンマンだったが、こちらには車掌が乗っていて、観光案内とともに列車の安全確認を行っている。かなり人的コストがかかっているのだ。アプトいちしろからの一区間は90パーミルの急勾配のため電化され、専用の電気機関車が後ろから押す仕組みとなっている。アプト式の区間はダム建設によって付け替えられた区間なので、ほかの区間のように急カーブがないため、レールのきしむ音がなく、むしろほかの区間よりも乗り心地が良い。終点の井川に着いた。ここで船に乗って井川の集落に行っても良かったが、時間がないので折り返しの列車に乗る。折り返しが出るまで30分近くあるので、付近を散策。
折り返しの井川12:33発に乗ったが、次の閑蔵で降りる。駅前には何もないが、ここから千頭までバスが出ている。閑蔵線というもので、鉄道なら千頭まで90分かかるところが30分で行くことができる。道路が整備され、速いバスが走るようになったのだ。運賃も鉄道より安い。こうなったら鉄道の存在意義は怪しくなる。今は終点の井川までバスがないからいいものの、もし道路が整備されてバスが井川まで行くようになったら、鉄道は観光用以外の何物でもないだろう。バスには井川線から降りた5人が乗った。井川線に乗った客のうち、半分近くが乗り換えたのだ。バスは13:00に閑蔵を出たが、急いで走ったわけでもないのに予定通り30分で千頭に着いた。
千頭で少し遅い昼を食べることにするが、開いている店は少なく、バスに乗った人は同じ店で食べることになる。やがて井川線が追いついてきて、鉄道に乗り続けた人と同じ千頭14:35発の金谷行きに乗ったのだが、車両は行きと同じ元近鉄特急だった。途中、元南海の「ズームカー」とすれ違ったので、今日(9日)はこの2編成で賄っているようだ。変化を付けたかったので終点ひとつ前の新金谷で降り、歩いて金谷に行こうとしたが、急な雨に降られる。
金谷からは東海道線を乗り継いで名古屋に戻る。金谷16:35発の浜松行きは211系と313系の5両編成、浜松17:25発の豊橋行きは313系の6両編成(本来なら名古屋付近の快速用の5000番台)、豊橋18:00発の快速大垣行きは313系の6両編成(5000番台ではない)を乗り継いで名古屋に戻った。先行列車の遅れのため、名古屋には8分ほど遅れて着いた。
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