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JR東日本、終電を繰り上げ

 新型コロナウイルスの影響で、首都圏内の鉄道の利用者は大きく減っています。山手線、京浜東北線、中央線快速、総武線各駅停車、常磐線のいずれを見ても、1年前に比べて2/3ほどに減っています(お盆以外の8月の平日で比べています)。特に減りが大きいのは深夜時間帯。山手線の0時台で見ると、66%も減っています。

 そこでJR東日本も、2021年春に主に東京100キロ圏の各路線において終電の繰り上げ等を行います(実施線区や内容は10月に発表します)。具体的には、終電から始発までの間隔を240分程度確保するため、終電を現行から30分程度繰り上げます。終着駅の到着時刻は1時ごろになります(混雑する金曜日は終電前に臨時列車を走らせることもあります)。一部の線区では、始発の繰り下げも行います。朝の通勤時間帯等そのほかの時間帯も見直しを行います。

 終電を繰り上げた結果、どうなるのでしょうか? 保守作業等の近代化や機械化を行うことができます。実は人口減少に伴い、過去10年で建設業就業者数は約1割、JR東日本管内の線路保守作業員は約2割も減っています。今後10年を見てもさらに1~2割減少すると見込んでいて、人材の確保が難しくなっています。しかも、やらなければならない工事の量は過去10年で約1割増えています。設備が老朽化し、新規設備が増えているからです。ホームドアやバリアフリー設備などの安全やサービス向上を目的とした工事も増えると見込まれています。このような工事は終電から始発までの間に行うことが多いのですが、その終電から始発までの間が短いため、一気にすることができず、ひとつの作業を何日かに分けて行うため効率が悪く、時間がかかってしまいます。生産性を向上させるため機械化を行おうとしても、機械の搬出入のための時間がかかることから、今の列車間合いでは短くて作業があまりできないのです。240分は欲しいのです。

 また、ラッシュ時のピークを分散させるため、ラッシュ時に使えない定期券を現行の定期券より安く販売するとともに、通常の定期券を値上げする方向のようです。定期券を使わなくなった人のために、「Suica」を一定の区間で何回も利用した場合にポイントを還元するサービスを2021年度までに始めます。特急料金についても繁忙期と閑散期との差額を大きくすることを考えています。ただし、「Suica」のポイント還元を除いて国交省との調整が必要なので、実現するとしても2~3年かかります。
(参考:JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp/press/2020/20200903_ho01.pdf、Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/c7a258df9ff27a89e1b0d81f20554c461d1be327)

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