アルピコ交通、県内高速バスの公設民営化を長野県に求める
新型コロナウイルスの影響でバス会社の経営は苦しんでいます。地方のバス会社の場合、東京など大都市へのバスの黒字で県内の路線バスの赤字をカバーしていましたが、高速バスの需要が激減して、その経営手段が成り立たなくなっているのです。
松本に本社があるアルピコ交通もそのひとつ。8月26日のことですが、そのアルピコ交通は、長野県に対して、県内で完結する高速バス2路線の公設民営化による支援を求めていくことにしました。
その2路線とは、長野-飯田間の「みすずハイウェイバス」(信南交通、伊那バスと共同運行)と、長野-松本間の高速バスの2路線。通勤や通学の足としても使われていますが(長野-松本間のバスには県庁や合同庁舎に直行する便があります。県庁の職員用でしょうか? また、「みすずハイウェイバス」は所要時間から単身赴任用にも使われているのでしょうか?)、南北に長い長野県を支える重要な交通手段であるにもかかわらず、元々赤字基調なのです。これまでは新宿への高速バスなどで赤字を埋めていましたが、新型コロナウイルスの影響でそれができなくなってしまいました。
長野-松本間のバスは並行して特急が走っている篠ノ井線があり、場合によってはそちらに委ねることができるでしょう。むしろなくなると困るのは、「みすずハイウェイバス」のほうです。並行して飯田線がありますが、線路状況が悪く、代わりの交通手段にはなりません。
(参考:信毎web https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20200827/KT200826ATI090025000.php)
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