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リニューアルした「楽」、臨時列車として走る

 1990年にデビューした、近鉄の団体専用列車「楽」。学校や企業などに利用され、年間で平均して約2万人が乗車しました。

 ところが、以前にも記事にしたとおり、「楽」をリニューアルすることにしました。ところがこれまで、車体の色が白と黄色のツートンカラーから赤っぽい色(漆の色をモチーフにした「漆メタリック」だそうです)に変わったことまではわかっていましたが、それ以外のことはわかりませんでした。ところが、いくつか判明したことがわかりました。

 一番の特徴は、定員を大幅に減らして、ゆとりある空間をつくったこと。リニューアルした「楽」の定員は164人と、約3割も減っています。リニューアル前は運転席の後ろも通常の座席だったのですが、リニューアル後は運転席の後ろにソファを置き、フリースペースとしました。先頭車にある階下室には靴を脱いで利用する、天然木のフローリングからなるフリースペースをつくりました。先頭車両のサロン席と中間車両の座席には天然木のテーブルを備えています。

 この「楽」ですが、9月19~22日と26、27日の6日間、臨時列車として走ります。リニューアル前は近鉄名古屋-五十鈴川間を走りましたが(そのときの旅行記はこちら)、今回は大阪上本町-五十鈴川間を走ります。6日間とも大阪上本町9:28発五十鈴川11:53着、五十鈴川16:34発大阪上本町19:19着のダイヤで走り、途中、鶴橋、大和八木、伊勢市、宇治山田に停まります(ただし、大阪上本町-大和八木間、伊勢市-五十鈴川間のみの利用はできません)。

 この臨時列車の「楽」に乗るには、運賃のほかに、「臨時列車『楽』利用券」というものが必要です。発売は9月8日5:30から始まり、乗車当日は五十鈴川行きは大和八木発車時刻まで、大阪上本町行きは伊勢市発車時刻まで購入することができます。「臨時列車『楽』利用券」は大人400円、子供200円で、各列車70枚限りです。近鉄主要駅で発売します。ただ、「臨時列車『楽』利用券」を持っている人は着席することはできますが、座席の指定は行いません。運転席後ろの展望席や階下室等は交替で譲り合って利用することになります。

(追記)
 「楽」の切符は全ての便が即日完売になりました。そこで近鉄は、10月3、4、24、25日の4日間を追加することにしました。切符は10月3、4日分は9月18日から、10月24、25日は1か月前から発売します。
(参考:近鉄ホームページ https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/rakurinnjireltusha.pdf、https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/rakuzoubinn.pdf、朝日新聞ホームページ https://www.asahi.com/articles/ASN8Q42CNN8MPTIL01T.html)

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