京都府美山町の一地区が環境アセスメントの受け入れを当分見合わせ
北陸新幹線は2023年に敦賀まで開業する予定ですが(ただし以前にも記事にしたとおり、春からは遅れるようです)、これで完成ではありません。大阪まで直結して初めて完成なのです。
敦賀から新大阪までは小浜、京都などを経由します。小浜から京都にかけては南丹市美山町の京都丹波高原国定公園のエリアも通るようです。すでに北陸新幹線の建設を行う独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構は、建設のための前提として、工事が動植物などに与える影響を調べる環境アセスメントを行っています。本格的な調査に入る前に、予備調査を行っています。南丹市美山町田歌<とうた>区(28世帯、約70人)についても予備調査を行い、本調査に移る予定でしたが、南丹市美山町田歌区はその環境アセスメント本調査の受け入れを当面見合わせることを決議しました。北陸新幹線の工事によって自然環境や観光産業に影響を及ぼすためです。環境アセスメント関係者が田歌区住民の土地に入るのを禁止しています。
人間が生きている以上、環境への影響をゼロにすることはできませんが、できるだけ減らすようにはしないといけません。そのための環境アセスメントなのです。道路工事なら何らかの見返りはできますが、美山町に新幹線の駅ができるとは考えられません。そういう意味では難しいところもありますが、何とか折り合いをつけてできるだけ早く新幹線をつくりたいところです。北陸新幹線が全線開業できずに途中で止まるのは、関西全体にとっての大きな不利益ですから。
(参考:Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/b037d79c6b9e3d550e5f701d90edaa75f5fc8e51)
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