JR九州は肥薩線の自力復旧を断念&くま川鉄道の沿線自治体が鉄道の存続に否定的な発言
令和2年7月豪雨で肥薩線は大きな被害を受け、運休しています。線路や駅の多くが浸水し、線路が土砂で埋まったり、橋が流されたりしています。JR九州始まって以来の大きな被害で、復旧費用は100億円を超えると見込まれています。
このためJR九州は、復旧費用と運行維持費用が多額に上ることから会社単独負担での復旧を断念する考えです。復旧しても赤字額が大きいことから路線の運営も自治体の支援を求めます。国や沿線自治体が復旧費の一部を負担する鉄道軌道整備法の適用を受けることを考えています。
さて、こちらは復旧する方針のくま川鉄道ですが、沿線自治体がそれに反対する動きを見せています。あさぎり町議会は9月18日、事業計画や収支計画の検討なしに復旧を決めたのは拙速だとして、鉄道の復旧に慎重な検討を求める決議案を全会一致で可決しました。ローカル線の存続に地元自治体の協力は欠かせません。お金を出さなければ鉄道が消えても仕方がないでしょう。
(参考:毎日jp https://mainichi.jp/articles/20200923/k00/00m/040/290000c、熊本日日新聞ホームページ https://this.kiji.is/679867113511732321?c=92619697908483575、レスポンスホームページ https://response.jp/article/2020/10/07/339139.html)
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