くま川鉄道3/4の区間を先行して復旧へ、肥薩線人吉-吉松間の先行復旧は行わず
7月の豪雨災害により、肥薩線やくま川鉄道は大きな被害を受け、運休しています。まず、くま川鉄道についてですが、被害の小さい区間から先に復旧させることにしました。
2021年度中の復旧を目指しているのは、肥後西村-湯前間(19キロ)。全体の3/4に当たります。残りの人吉温泉-肥後西村間5.8キロについては、バスによる代替輸送を継続します。以前にも書きましたがくま川鉄道の利用者のうち8割は通学の高校生。保護者からも運行再開を求める声が強かったです。車庫のある人吉温泉が使えないので、運行可能となる区間に車両を運ぶものと思われますが、そういうことをしてでも早期の部分復旧を行おうというのです。
話は変わりまして、JR九州の肥薩線。八代-人吉間は大きな被害を受け、早期に復旧させることは難しいですが、人吉-吉松間はそうでないようです。ただ、人吉-吉松間の先行復旧は難しいようです。というのも、肥薩線八代-吉松間の運行管理システムは人吉にあり、今後肥薩線をどのようにするか結論が出ていないため、この区間だけを先行復旧することが難しいのです。
(追記)
くま川鉄道が一部区間での鉄道の復旧を行うのは、通学時間でのバス需要が大きすぎて、鉄道時代よりも経費がかかるからです。鉄道の運行経費は人件費を含めて約2億円ですが、バスだとそれよりもかかるようです。部分復旧時には、修理が完了した3両で運行を再開します。
なお、残る人吉温泉-肥後西村間の復旧には3~4年はかかると言われています。
(参考:熊本日日新聞ホームページ https://www.47news.jp/localnews/prefectures/kumamoto/5519586.html、南日本新聞ホームページ https://373news.com/_news/?storyid=128348、「鉄道ジャーナル」2021年1月号 鉄道ジャーナル社、朝日新聞ホームページ https://www.asahi.com/articles/ASP3S6RX4P3STLVB002.html)
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