「みどりの窓口」大幅削減の続報&「WEST EXPRESS 銀河」は南紀へ
16日に行われた社長記者会見から、気になったところを取り上げていきたいと思います。
京阪神エリアにある「みどりの窓口」を10年程度で1/5か1/6程度に減らすニュースは大きな衝撃を与えました。2020年度初めに約160駅あった京阪神エリアの「みどりの窓口」設置駅(JR西日本全体では約340駅)は、2022年度末に約120駅(JR西日本全体では約180駅)、2030年度末には約30駅(JR西日本全体では約100駅)にまで減ってしまいます。京阪神エリアを除くと、3年の間に「みどりの窓口」が1/3に減ってしまいます。なお、「みどりの券売機プラス」は2020年度初めに京阪神エリアで約70駅(JR西日本全体では約100駅)ありますが、2022年度末に約100駅(JR西日本全体では約180駅)、2030年度末には約100駅(JR西日本全体では約200駅)になります。ICカードの購入やクレジットカードを利用した定期券の購入ができる高機能型券売機は2020年度初めに京阪神エリアで約110駅(JR西日本全体では約150駅)ありますが、2030年度末には約270駅(JR西日本全体では有人駅を中心に約400駅)になります。有人の「みどりの窓口」の営業時間は短縮されます。これまで通り早朝から深夜まで開いている主要な新幹線、特急停車駅17駅を除いて、8~20時に短縮されます。「みどりの窓口」が2つ以上ある24の拠点駅については、利用実態に合わせて窓口の数を減らします。約40%削減されます。
なぜこのようなことになるのでしょうか? まず、有人の「みどりの窓口」を減らすと、コストの削減になります。JR西日本の計画では、「みどりの窓口」を減らすことによって、2022年度末時点で年間15億円の人件費を削減することができます。特に新型コロナウイルスの影響で、経営は苦しくなっています。新型コロナウイルスの流行が収まっても利用者は元通りにはならないと考えていて、そのためにも固定費の削減は欠かせません。ICカードの利用者も増えています。京阪神エリアの場合、全体では8割強、定期券だけで見ると9割強にもなり、徐々に増えていっています。中長距離券も有人窓口で買う割合が減っています。2020年は新型コロナウイルスの影響で利用者そのものが大きく減っていますが、有人の「みどりの窓口」を利用する人の割合が2019年11月の1/3から、2020年11月は1/4になっています。ネットでの発売をさらに進め、2021年春からは全てのエリアで「チケットレス特急券」を購入できるようにします。全てインターネット上で完結するのです。
話は変わりまして、117系を使った観光列車、「WEST EXPRESS 銀河」。今は山陽に向けて走っていますが、それは2021年3月11日までです。その後は、春は夜行で山陰方面へ走ります。京都・大阪-出雲市間を伯備線経由で走ります。そして、夏から秋にかけては、南紀方面に走ります。地元の思いが実現することになりました。京都-新宮間を走りますが、新宮行きは夜行、京都行きは昼行として走ります。また、「WEST EXPRESS 銀河」が走らない年末年始を利用して、2021年1月2日から4日までの間、京都鉄道博物館で特別展示することになりました。2、3号車を抜いた、4両編成で京都鉄道博物館にやって来ます。
最後になりましたが、北陸新幹線金沢-敦賀間の開業時期が、予定から1年遅れて2024年春になるようです。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/2020/12/page_17086.html、https://www.westjr.co.jp/press/article/items/201216_00_ginga_unkouhoumen.pdf、福井新聞ホームページ https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1225860)
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