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L0系には燃料を積んでいた

 リニアの建設は座礁に乗り上げている感がありますが、車両の改良は進んでいます。

 このたび登場したのはL0系の改良型。先頭の形を変えることによって従来のL0系に比べて空気抵抗を13%減らし、消費電力や車外の騒音を減らしています。吸音効果のあるガラス素材(先頭車両と中間車両で素材を変え、どちらが良いかを比較していきます)や膜素材の内装を天井などに施し、車内の騒音低減につなげています。乗り心地も改良され、新幹線と同じレベルにまでなっているようです。具体的には、座席の背もたれを高くすることのほかに、座面もリクライニングの角度に連動して変化するようにしました。参考にした記事によれば、グリーン車の座り心地のようだそうです。なお、電源プラグはコンセントではなくUSBになっています。

 意外だったのが、従来のL0系が灯油を燃料とするガスタービン発電装置を積んでいたこと。なぜ積んでいたかと言えば、空調や照明などの電力を供給するためです。改良されたL0系では、スマートフォンなどに使われる非接触充電と同じ原理の誘導集電方式を採用し、ガスタービン発電装置の搭載を取りやめています。時速500キロもの高速で走る車両に油を積んでいたのは意外でした。当然ながら安全性の向上に資することになります。

 このように車両の改良は進み、営業運転でも対応することができるレベルになっています。問題は最初にも書いたように、開業の目途が立っていないことです。
(参考:Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/998389b9fd728ffa7b8f1975fb48a2607e565b15)

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