南阿蘇鉄道の肥後大津乗り入れについての続報
当blogで取り上げた、南阿蘇鉄道の肥後大津乗り入れについての続報です。
南阿蘇鉄道は熊本地震で大きな被害を受けましたが、2023年夏に全線での運行を再開する予定です。そのときには、南阿蘇鉄道の車両が肥後大津まで乗り入れる方針です(JR九州との協議はこれからです)。肥後大津以西は電化区間であるため運行本数が多く、ここまで乗り入れることによって地元住民の利便性向上につながり、観光振興にもなると考えたからです。
乗り入れにかかる事業費は約4.2億円と見込まれています。車両や信号機の改良、JR九州のシステム改修などに使われます。地元の高森町と南阿蘇村が折半して負担します。もしこの肥後大津乗り入れが実現すれば、所要時間が約7分短縮し、年間の利用者は約6.8万人増えると見込まれています。JR九州によれば、肥後大津乗り入れに関して技術的には問題ないようです。
また、南阿蘇鉄道は上下分離されます。鉄道を保有するために、南阿蘇鉄道管理機構(仮称)を2022年度に設立します。通常の維持管理費は高森町と南阿蘇村が半分ずつ負担します。新たな負担が生じたときは、国が1/2、熊本県が1/3、残りを地元の高森町と南阿蘇村が半分ずつ負担します。
(参考:熊本日日新聞ホームページ https://kumanichi.com/news/1656395/、西日本新聞ホームページ https://www.nishinippon.co.jp/item/n/658987/)
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