阿佐海岸鉄道のDMV導入は2021年度に
今のところ、今年(2021年)に開業する鉄道はありません。しかし、阿佐海岸鉄道に線路と道路の両方を走ることのできる乗りもの、DMVが導入されます。
そのDMV、2020年度中に運行を開始する予定でしたが、延期になりました。2020年12月25日に徳島市内で開かれた関係自治体による阿佐東線DMV協議会で決まったもので、夏の東京オリンピック・パラリンピックまでの運行開始を目指しています。
なぜ遅くなったのでしょうか? 徳島県によれば、新型コロナウイルスの影響で関係機関との協議や必要な認可手続きがずれて、工事に着手するのが遅れたようです。また、DMVの本格的な営業運行は世界初のことなので、性能試験の項目は予定していたのよりも増えます。追加の安全対策、マニュアルづくりなどにも時間がかかります。
事業費も増えます。約13.9億円だったのですが、約16.3億円に増えます。費用が増えた主な原因は、(1)無人駅に遮断機開閉装置を設置するなどの安全対策を行ったこと (2)牟岐線から編入した区間で老朽化した線路を交換したこと (3)代替バスを運行する期間が延びて、費用が増えたこと です。
それでは、2020年11月まで使われていたディーゼルカー2両はどうなるのでしょうか? 1992年の開業当初から使われていた「しおかぜ」は海部駅で展示されるようです。高千穂鉄道が廃止になった後譲られて2009年から走ってきた「たかちほ」については、新たな譲渡先を探しているようです。
2020年7月から代替バスが走り始めた牟岐-海部間の内、JRのままで残る牟岐-阿波海南間については、当初の予定通り、2月1日からディーゼルカーでの運行に戻ります。1日9往復走ります。
(参考:JR四国ホームページ https://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/pdf/20201223_mugi_jikoku.pdf、朝日新聞ホームページ https://www.asahi.com/articles/ASNDT6RT6NDTPTLC00G.html)
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