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銚子電鉄が2021年3月まで減便を解消できないわけ

 房総半島の東の端、銚子を走る銚子電鉄。地元の人の利用は少なく、利用者の7割以上が観光客の利用とみられています。

 このように観光客主体の銚子電鉄ですから、新型コロナウイルスの影響を受け、経営状況はいつも以上に厳しくなっています。緊急事態宣言が出ていた2020年5月は、前年同期比で約8割も減ってしまいました。その後、「Go To トラベル」やユニークな企画で客は増え、2020年8月は前年同期比で約2割の減少にまで戻しています。銚子電鉄としては2020年4月から続けている減便をやめたいところですが、結局その減便が今なお続いているのです。

 なぜ続いているのでしょうか? 車両に余裕がないからです。3年に一度の車両検査を行っていて、車両に余裕が出るまでの間、具体的には3月中旬のダイヤ改正の時期までは今の減便を続けないといけないのです。3編成ある銚子電鉄の車両はいずれも古く、製造されてから60年近く経っています。故障のリスクも高く、予備のない状態で走らせていると故障したときに車両が足らなくなってしまうのです。もちろんあと1編成増やせばこのような状態は解消できるのですが、1編成増やすことができるのなら苦労はしません。

 このように書いている間に新型コロナウイルスの感染者が急増してしまいました。3月でも減便できず、このままの状態が続いてしまうのかもしれません。
(参考:千葉日報ホームページ https://this.kiji.is/688943140714120289?c=648454265403114593)

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