長野電鉄も春に減便へ
長野電鉄も新型コロナウイルスの影響で大幅に経営が悪化しました。2020年度第2四半期決算は鉄道事業の営業収益が対前年比で61.8%、約4億円減少しました。営業損益も約3億円の赤字です。長野電鉄100年の歴史で経験したことのない状況です。そこで長野電鉄はこの春に予定しているダイヤ改正で減便や最終の繰り上げを行うこととなりました。
まず減便は上下でそれぞれ10本程度減らします。具体的にどの便を減らすかは明らかではありませんが(2月中旬ごろに発表されます)、特に定期外の利用者が減っていることと(2020年4月から9月までの状況で全体は対前年比3割減、定期外は5割減)、時間帯別では日中(10~15時、2020年10月の乗降人員調査では約35%減)や夜間(21時以降、同じく約31%減)が掲げられていることからすると、定期客の少ない日中や夜間を減らすものと思われます。特に利用者が減っているのは最終列車。2020年10月の乗降人員調査によれば半分以下になっています。30~50分繰り上げます。また、今は平日ダイヤが適用されている土曜について、休日ダイヤにします。2018年の乗降人員調査によれば土曜の6~9時の利用者は平日の1/3です。
無人駅の拡大等は夏に行います。駅係員のいない駅などにカメラ、インターホン、自動券売機などを設置し、客からの問い合わせを集中的に処理する駅遠隔案内システムを導入することにより、無人駅や無人となる時間帯を拡大します。市役所前の南口改札は閉鎖します。また、定期券は有人駅では早朝から深夜まで購入することができますが、今後は長野、須坂、信州中野の3駅だけとし、7~19時のみに限定します。その代わり、いつでもどこでも購入可能な、「スマホ定期券」を導入します。
話は変わりまして余談ですが、2020年12月から長野の駅売店でカップ式のコーヒーの販売を始めています。週替わりで違うブレンドのコーヒーを提供し、挽きたてのコーヒーを楽しむことができます。値段はレギュラーコーヒーで100円です。
(追記)
長野電鉄のダイヤ改正は3月13日に行われます。
(参考:長野電鉄ホームページ https://www.nagaden-net.co.jp/news/docs/press_release20210115.pdf、https://www.nagaden-net.co.jp/news/2020/12/post-297.php、https://www.nagaden-net.co.jp/news/docs/20210313_kaisei_news.pdf)
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